ラダーシステム変更の紹介動画が公開されました。
目次
Summary
- https://www.youtube.com/watch?v=IUzUVXL_-Qc
- 3分弱の短い動画ですが、予定されている変更についていくつか紹介されています。ラダープレイヤーはぜひチェックしておきましょう!
詳細
2015年の早い段階でLotv期間内のラダーシステム変更が示唆され、昨年のBlizzconでその概要が公開されてからしばらく経ちましたが、
ついにラダーシステム変更についての紹介動画が公開されました。以下がその動画です。
システム変更の目的は、透明性を増し、プレーヤーのスキルをより良く反映できるようにするため、とのことです。
それを踏まえて、いくつかの要素について見ていきましょう。
MMR(内部レート)の実数表示
まず、プレーヤーの実力を数値化したMMR(Match Making Rate)を実数表示することで、プレーヤーの実力が分かりやすくなります。
今までもMMRは存在していましたが、それがプレーヤーに公開されることはなく、自らの実力を知る手段が7段階の階級しかなかったため、成長が分かりづらいという問題がありました。
MMRを実数表示すれば現在の実力がこれ以上無いレベルで判ってしまうので、自らの成長(残念ながら不調も)を分かりやすく実感できるでしょう。
昇格まで後どれくらいか分かるProgress Bar
LoL,HS,HotSなど今の多くの競技ゲームでは昇格まで後どれくらいかが非常に分かりやすくなっていますが、SC2は内部レートが表示されない関係もあり、いつ昇格するのかが全くわかりませんでした。
もちろんそれは思いがけない昇格の喜びを産んできたかもしれませんが、プレーのモチベーションにはなりづらかったのも事実です。それを改善するため、後どれくらいで昇格するかを視覚化するバーが設けられました。
これを見れば後どれくらいで昇格するのか一目瞭然なため、後どれくらい頑張ればいいかがつかみやすくなり、プレーのモチベーションにもつながりやすくなるのではないでしょうか。
各階級を3つのTierに分割
SC2にはBronze,Silver,Gold,Platinum,Diamond,Master,Grandmasterの7つの階級が存在していますが、その1つ1つはかなり幅が大きく、昇格はそこまで頻繁に起こるものではありませんでした。
そのため内部レートが表示されないことと合わせて自分の実力・成長がつかみづらくなり、プレーのモチベーションを奪ってしまっているケースも多く見られました。
そこで今回、Bronze~Masterの6つの階級をそれぞれ3つに分けることになりました。
Gold1,Gold2,Gold3というふうに各階級を3つに分けることで、昇格はより頻繁に起こり、成長を実感しやすくなるでしょう。
なお、階級は「そのシーズンの最高到達点」の階級が表示されるので、降格することはないようです。自らの実力が低下していることは実数表示されるMMRで知ることができます。
グランドマスターリーグの変更
多くのプレーヤーにはあまり関係ないかもしれませんが、グランドマスターリーグの仕様も変更されます。
今のグランドマスターリーグはオープン時にグラマスになってしまえばそこから落ちることはほとんどなく、同時に新たに入ることも難しいシステムでしたが、
これが1日ごとにグラマス/マスターの昇降格が行われるようになるため、より激しい競争が見込まれます。WCSなどの予選にグランドマスターリーグの順位を使うことも可能になってきそうです。
UIの変更
UIにも変更が多く入ります。プレーヤーのポートレートを飾る枠がさらに分かりやすくなったり、昇格アニメーションがカッコよくなったりするほか、
下のように試合後のスコアスクリーンで自分と相手のMMR及びその変更も確認することが出来ます。
その他
その他、リーグ内の順位は今まで通りポイントで決定すること(スコアスクリーンでもDivision Pointを得ていることがわかります)が明らかになっています。ボーナスプールが存在するかは今のところ不明です。
加えて、種族ごとに別のMMRを持たせる計画も進んでおり、このラダーシステム変更が実装された後に可能な限り早く実装したいそうです。
いかがだったでしょうか?Wings of libertyのリリースから6年間ほぼ同じランクシステムを使ってきたSC2ですが、ここに来てようやく大きなシステム変更が入ります。
自分の成長がわかりづらく辞めてしまった人や、マスターに上がって目標を失ってやめてしまった人などがラダーに戻ってきてくれたらいいなぁと思いますし、
日々のラダーで目標を見つけづらかった人にとっても大きなモチベーションになりうるシステム変更になるのではないでしょうか。
実装が具体的にいつになるかはまだ明らかになっていませんが、可能な限り早く来ることを祈りつつ待ちましょう!