2017 World Championship Seriesの詳細が公開されました。

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Summary

2017年のWorld Championship Series

Blizzardから2017年のWorld Championship Seriresのシステムが発表されました。→こちら
今回は2015→2016のような大きな変更は行われず、2016年のシステムを踏襲しつつ、いくつかの要素が変更されています。
大きな変更点は以下の通りです。

  • GSLが年3回開催になり、WCS Korea向けの週末大会も3回開催。SSLは廃止
  • WCS Circuitは年4回のWCS Circuit ChampionshipをDreamhackにて開催する形で統一
  • IEM Katowiceが賞金総額25万ドルのGlobal Eventとして復活。GSL vs Worldというイベントも開催

それでは2017年のWCSシステムについてもっと細かく見ていきましょう。

全般

2016年同様、WCSには海外選手(及び正式なビザを持つ韓国選手)が参加できる「WCS Circuit」と韓国選手を中心とした「WCS Korea」の2種類の枠組みが設けられ、
それに加えてCircuit、Koreaどちらの選手も参加可能なWCS Global Eventが存在する、といった形になります。それぞれの枠組みについては後で解説していきます。

War Chestによるサポート

Blizzconで発表された「War Chest」というコンテンツバンドルが発表されました。これは単なるコンテンツバンドルではなく、宝の地図のような仕組みになっており
Co-opやラダーをプレーすればするほど多くのコンテンツ(スキンやデカール等)をゲット出来るようになります。
この「War Chest」を購入すると、支払ったお金の一部がWCSシステムをサポートすることに使われることになる…という少しぼけた言い方がされていましたが、
おそらく賞金額に上乗せされるのではないでしょうか。

2018年もほぼ同システム

これまで2015年からはほぼ毎年システムが大きく変わってきましたが、この2017年のシステムを2018年も継続することが発表されています。
大会の細かいスケジュールなどはもちろん変更されるでしょうが、大きな枠組みは2018年も同じということですね。

WCS Korea

WCS Koreaのシステムについて解説していきます。

参加資格

世界の誰でも参加可能…ではありますが、韓国でオフライン主体で大会が開催される以上、韓国に拠点を設けられる人でないといけないということになりますね。
なので基本的には韓国選手がメインになると思われます。

GSL(Global StarCraft2 League)

2010年に始まったSC2で最も歴史のある大会「GSL」が来年も開催されます!主催は2016年と同様にAfreeca TVです。詳細は以下の通り。

  • 年間3シーズン(2016年は2シーズン)
  • 賞金総額はそれぞれのシーズンに1億7000万ウォン
  • 優勝したプレーヤーはWCS Global Playoffへの出場権を得る

Afreeca FreecsのSC2部門の解散もあり、来年GSLがちゃんとあるのか不安に思っていた人もいたと思いますが、無事開催されるようです。

3つの短期トーナメント

2016年はリージョンロックで韓国選手が海外大会に出場できず、プレーする場が減ってしまったことに対する批判や不満が多く出ていました。
2017年もリージョンロックは継続されますが、そのかわり韓国国内での大会が増えることになるようです。
3つの短期トーナメントのうち一つは12月に開催されるIEM Gyeonggi
残り2つはAfreeca TV主催の「Super Tournament」で、4~6月と7~9月に1回ずつ開催される予定となっています。短期トーナメントでもWCS Koreaポイントが配布されます。
KeSPA Cupはどうなったんでしょうか…?

大会開始時間の変更

海外のファンが見やすいように、GSLの開始時間が変わります。水曜日は日本時間で午後6時半からで代わりはないですが、
金曜日の配信が土曜日の午後一時からに移動するようです。

WCS Global Playoffの出場枠

WCS Global Playoffの出場枠は2016年と同様に8。内訳は以下の通りです。

  • GSL優勝者(3シーズンで3人)
  • WCS Korea Point上位者(5人)

※IEM Katowiceの優勝者がWCS Koreaプレーヤーだった場合、WCS Korea Pointからの出場者が4人になる。

筆者の感想

2016年からのリージョンロックは海外シーン育成の助けになったと評価する声がある一方で、韓国選手がプレーする機会を大きく奪ったことも事実でした。
それを埋めるために短期トーナメントが3回行われることになったようですね。GSLが3シーズンになったのもいい変更ですが、SSLが廃止になったため
大規模大会の数自体は4から3に減ってしまっています。他に後述しますWCS Global Eventの数も増加しているので韓国選手がプレーする機会自体は2016年よりも増えたかと思いますが
プロリーグが無くなり、チームからの給料が無くなった韓国選手が安心してプレー出来る環境を用意出来たかと言われると少し足りないかもしれません。
確かKeSPA Cupはまたやるよと言っていた気がするのですが、今回の発表では予定に含まれていませんでした。後から発表されるのか、もう開催されないのかは不明です。
とりあえずはこの発表を受けて韓国選手がどう動くかが注目ですね。韓国選手が新しいチームを見つけられることを祈るばかりです。

WCS Circuit

WCS Circuitのシステムについて解説していきます。

参加資格

2016年と同様、WCS Circuit地域における市民権、永住権、適切なビザを持っているプレーヤーが参加できます。
韓国選手でもアスリートビザなどがあれば参加できますが、現役のプレーヤーだと対象者はTRUE選手のみです(今後増える可能性もあります)

WCS Challenger

2016年と同様に、WCS Circuit Championshipへの出場権をかけたChallengerリーグが
北米(NA)、ヨーロッパ(EU)、ラテンアメリカ(LATAM)、中国(CN)、台湾/香港/マカオ(TW)、オセアニア/東南アジア(ANZ/SEA)の6地域で行われます。詳細は以下の通りです。

  • WCS Circuit Championshipに合わせて年4回開催
  • 成績上位者は渡航サポート付きでWCS Circuit Championshipの参加権を獲得
  • オンライン
  • それぞれのChallenger大会で賞金総額1万ドル
  • 大会形式はリージョンによって異なる
  • WCSポイントを付与

また、2016年から導入したNA,EUにおけるChallengerリーグ出場権をかけたラダー予選が好評だったことから
これを拡張することも明らかになっています。詳細は後々出てくるでしょう。

WCS Circuit Championship

WCS Circuitのメイン大会であるCircuit Championshipですが、今年は全てDreamhackの場を借りて行われることになります。詳細は以下の通りです。

  • DreamHack Austin, Summer, Valencia, Montrealで全4回開催。
  • 賞金総額はそれぞれ10万ドル
  • オープン参加も含めた96人が参加可能。
  • 優勝者はWCS Global Playoffの出場権を獲得。
  • WCSポイントを付与。
  • Challengerリーグからの渡航サポート込みの参加者枠は以下の通り。(2016年の2倍になっています)
    • (4) NA, (4) EU, (2) LATAM, (2) CN, (2) TW, (2) ANZ/SEA

2016年は全3回でIEMだったりDreamhackだったりを間借りして開催されていたCircuit Championshipでしたが、2017年は全てDreamhackで全4回行われます。
また、Challengerリーグからの参加者が2倍になっていることに加え、オープン参加も可能になっています(2016年は予選通過及び招待選手のみ参加可能)

WCS Global Playoffの出場枠

WCS Global Playoffの出場枠は2016年と同様に8。内訳は以下の通りです。

  • WCS Circuit Championship優勝者(4シーズンで4人)
  • WCS Korea Point上位者(4人)

※IEM Katowiceの優勝者がWCS Circuitプレーヤーだった場合、WCS Circuit Pointからの出場者が3人になる。

筆者の感想

Circuit Championshipが全4回になったりオープン参加も可能になったりなどわずかな変更点はありますが、大まかには2016年と同じになっています。
気になったのは「その他の海外大会」の記載が無い点です。2016年には3回のCircuit Championshipの他にWCSシステムに組み込まれた海外大会が6回開催されました。
全9回の大会は全てリージョンロックされ、海外選手のプレー機会を大幅に増やしたわけですが、今年は4回のCircuit Championshipが明らかになっているだけです。
その他に海外大会はもう開かれないのか、それとも後から追加されWCS Circuitの一部になるのか、はたまたWCSシステムとは無関係に他の海外大会は開催されるのか
現状では不透明なままです。大会が年間に4回しか無いとなると今度はWCS Circuitプレーヤーのプレー機会が大幅に減ってしまうことになるので
別の海外大会もおいおい発表されるといいのですが…

WCS Global Event

2016年にはKeSPA CupとGlobal FinalしかGlobal Eventが無く、期待していたファンからは批判の声が上がっていましたが、
それを踏まえて2017年にはGlobal Final以外に最低でも2回のGlobal Eventが開催されるようです。

IEM Katowice

ポーランドはKatowiceで行われる大会。毎年この地でIEMのシーズンまとめ大会が行われ大きな盛り上がりを見せており、以前は優勝賞金10万ドル総取りのような
クレイジーなフォーマットで大きな話題になったこの大会ですが、15,16年はWCS Circuitの一部になってしまいスケールダウンしたと残念に思う声もありました。
しかし2017年、グローバルイベントとしてのIEM Katowiceが復活します。詳細は以下の通りです。

  • 賞金総額25万ドル
  • WCS Korea側とWCS Circuit側でそれぞれ渡航サポートをかけた予選を行う。
  • オープンブラケットからの参加も可能
  • 優勝者はWCS Global Playoffへの出場権を獲得

賞金額にフォーマットも合わせてまさに「Mini-Blizzcon」と言ってもいいレベルの大規模大会になりそうです。開催は3/3から3/5までとなっています。

GSL vs World

2011年に海外選手と韓国選手が戦うGSL World Championshipというイベントが行われましたが、それが復活すると言ってもいいでしょう。
お気に入りのWCS CircuitプレーヤーとWCS Koreaプレーヤーが対決するオールスターイベントが開催されます。選手選考プロセスや大会詳細は不明ですが
楽しみにしたいイベントです。開催は7~9月に予定されています。

WCS Global Final

そして一年のまとめとしてGlobal Finalが開催されます。詳細は以下の通りです。

  • WCS Circuitから8人、WCS Koreaから8人の計16人がGlobal Playoffを戦う
  • 勝ち残った8人がGlobal Finalに進出
  • 賞金総額50万ドル

2016年も大いに盛り上がったWCS Global Final、2017年も盛り上がることを期待しましょう!

筆者の感想

IEM KatowiceがGlobal Eventになって帰ってくるのは単純に嬉しいです。以前はBlizzconに次ぐ大規模イベントとして有名でしたが、15年以降スケールダウンしてしまっていました。
ポーランドの熱狂的な観客の元で、以前のように盛り上がることを期待したいですね。GSL vs Worldも面白い試みだと思います。
韓国選手のプレー機会を増やすことが出来ると同時に、Korea vs world hypeも煽ることが出来ますからね。
発表では「最低でも3回」という言葉が使われていましたので、更にGlobal Eventが増えるといいなーなんて思ったりもしています。

終わりに

プロリーグという韓国最大のイベントが終了してしまい、韓国選手が厳しい状況に陥る中、韓国選手がプレーする機会を出来るだけ増やすために
2017年のシステムは大きな配慮がされていると感じました。韓国選手にとってこれが十分化は分かりませんが、Blizzardが出来る精一杯はやったと言っていいのではないでしょうか。
一方でWCS Circuit側はシンプルになったことと引き換えに大会数が減ったようにも思えてしまいます。追加でイベントが発表されることを祈ります。
2016年にリージョンロックをベースとしたシステムが発表された際、Global PlayoffはKorea側がCircuitの選手を虐殺する形になるだろう(Polt,Hydraなら残るかも?)
と言われましたが、実際にはPoltでもHydraでもないNeeb,Elazer,Showtimeという3人の選手がBlizzconに出場しました。
2017年も海外選手がさらに力量を増やしつつ、韓国選手もプレーを続けられるような年になるといいなと思います。
War Chestが実装されれば我々も直接選手をサポート出来るようになりますので、E-sportsファンは是非買いましょう!
Blizzardは最近ShoutCraft KingsやNation WarsといったWCSとは関係ない大会へのスポンサーも続けているので、そちらも期待していきたいですね。
では2017年もSC2にとっていい年になりますように。