ESL Pro Tour 2022-2023の詳細が発表されました。

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Summary


22-23シーズンのESL Pro Tour

2019年まで続いたWCSからバトンを受け、2020年から始まった新しいEスポーツシステム、ESL Pro Tour。
元々はDreamhackでのオフラインイベントを軸としていたのですが、新型コロナウィルスのパンデミックに伴い、20-21,21-22シーズンはオンライン主体のシステムに移行。
2022年1月時点ではDH Masters:Last Chanceと決勝大会のIEM KatowiceにおけるMasters Championshipを残すのみとなっています。

22-23シーズンのざっくりとした内容は以下の通りです。

  • Dreamhack SC2 MastersがValenciaとAtlantaの2箇所でオフラインで開催される(予定)
  • DH Master開催前にはリージョン大会も行われる
  • Teamliquid StarleagueとHomeStoryCupが正式にESL Pro Tour入りする
  • 決勝大会であるIEM Katowiceでの2023 Masters Championshipが開催。
  • 韓国側のGSL日程は現状不明。
  • NA、KR、EUの3地域で毎週開催されるオンラインオープントーナメント「ESL Open Cup」は変わらず開催。

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それでは22-23シーズンのESL Pro Tourについてもっと細かく見ていきましょう。

トーナメント

公式イベント

  • DreamHack SC2 Masters Summer 2022 $338,000

予選:5/3-5/8
リージョン:5/18-6/5
Dreamhack Valencia:7/1-7/4

  • DreamHack SC2 Masters Winter 2022 $338,000

予選: 9/13-9/18
リージョン:9/28-10/16
Dreamhack Atlanta:11/18-11/20

  • EPT Championship: IEM Katowice 2023 $500,000

2/11-16

久しぶりにDreamhackでのオフラインイベントが予定されています。感染状況が悪化しなければ、2019年以来のオフライン大会が観られるでしょう。
2回のDreamhackの前にはリージョン大会があります。現状詳細が公開されていないので推測でしかありませんが、
これはおそらく各リージョンからDreamhack本戦にシード参加するプレーヤーを決めるものになると予想されます。2019年以前の形式と同じ形ですね。
Dreamhack本戦において、韓国リージョンに所属するプレーヤーが参加可能なのかどうかは現状不明です。
20,21年と比べてDreamahck大会の回数は4→2に減ってしまいましたが、Dreamhack大会全体の賞金額は20,21年と変わりません。

パートナーイベント

賞金総額は全部で$100,000

  • HomeStory Cup XXII:7/21-7/24
  • Teamliquid StarLeague 9:7/29-9/4
  • HomeStory Cup XXIII:12/15-12/18

今回から正式にTakeTV(HomeStoryCup)とTeamLiquid(TSL)がEPTパートナーに加わりました。
パートナーに加わったことで、賞金額やEPTポイントの付与数が以前より上がるとのことです。
なお、これはHSCとTSL以外のサードパーティーイベントの参入を妨げるものではなく、
21-22シーズンでEPTポイントが与えられたNeXTやASUS ROGなどのイベントは変わらず開催可能とのこと。
ただし、賞金額のサポートやEPTポイントの増加は得られない、という話のようです。

ESL Open Cup

ESL Open Cupは21-22と同様の開催となるとのこと。
21-22シーズンのOpen Cupは1/10開催分でEPTポイント付与を停止し、22-23シーズンの4/4から再開予定です。
なお、ShopfyスポンサーによるOpen Cupの賞金ブーストはIEM Katowice直前でストップ。来年も継続されると良いですね。

EPT Korea(韓国)側

韓国側の大会に関しては詳細がまだ出ていません。
2022 GSL Super Tournamentが1/17-1/27の日程で開催予定ですので、今年と同じ形になるのかな?とも思いますので詳細は後日。

TLMC(Teamliquid Map Contest)

22-23シーズンにかけて、さらに2回のTeamliquid Map Contestが開催予定とのこと。ラダーマッププールの変更は今後も行われます。

EPTの今後について

2022-2023シーズンは、当初発表されたESLとBlizzardの3年契約最終年です。
この契約が終わった後、SC2プロシーンがどうなるのか?というのはファンや選手の間でも大きな関心事項となっています。
EPT StarCraft2のリードプロダクトマネージャーであるMatt "Heyoka" Weber氏によると、
今回TakeTVとTeamliquidが公式にパートナーになったことは、「SC2プロシーンの長寿化のための重要なステップ」と述べられています。
選手が競技を行える場所を確保したい、という考えですね。
さらにHeyoka氏によると、3年契約終了後のESLとBlizzardの契約延長についての話し合いが進行中のようで、状況は「楽観的」だとのこと。
もちろんまだ交渉中ですし、最終的にどうなるかわかりませんが、来年以降もESL Pro Tourが継続されれば、ファンや選手にとってこんなにうれしいことはありませんね。
さすがにすでにSC2も12年前のゲームですし、Blizzardからのサポートは現在より減ってしまうかもしれませんが、それでも継続されてシーンが維持されればとてもうれしく思います。

終わりに

いよいよ今年はオフライン大会が帰ってきます!(予定)
海外トップ選手と韓国トップ選手の試合がオンラインで行われるたびに、それを楽しみつつも、「オフラインだったらもっと良かったのに・・・」という考えはどうしても捨てられませんでした。
再び感染状況が悪化してきていますし、結局はオンラインに逆戻りになってしまう可能性もありますが、オフラインの熱狂がまた観られることを期待しておきましょう。
また、最大の懸念だった来年以降のプロシーンについても話し合いが行われているという朗報もありました。
規模が小さくなったとしても、シーンが維持されるのが最も重要だと思うので、なんとか話し合いがうまいくといいですね。
ということで、22-23シーズンもしっかり楽しみましょう!
でもそのまえに、21-22シーズンもまだ2つ大会を残していますので、そちらも楽しんで行きましょう。