Esports World Cup 2025の開催と、Esports Pro Tourの終了が発表されました
目次
Summary
- https://x.com/EWC_EN/status/1908202909483098403
- 待ちかねていたEWCがついに発表されました!
- しかし残念なニュースも…
詳細
Esports World Cup 2025発表!
Esports World Cup 2024が24年8月に終わってから8ヶ月。EPT 2025の発表も無く、SC2 Esportsは半ば宙ぶらりんの状況に陥りました。
EWC2025に採用されるタイトルがどんどん発表される中、SC2の発表は無く…ついにオフィシャルなSC2 Esportsは終わりを迎えるのか?という声も多く上がるようになりました。
しかし2025年4月4日、待ちかねていた発表がついに行われました!残念な発表(後述)と同時ではありましたが、EWC2025の最後の採用タイトルとして、SC2の採用が決定しました!
大会詳細
大会情報
開催日時:2025年7月22日~7月25日
参加プレイヤー:18人
賞金総額:70万ドル
昨年と比較すると、参加プレイヤー数は同数、開催日時が1日減少、賞金総額は100万ドル→70万ドルに減少となっていますが、
依然としてSC2の単体の大会では最高クラスの賞金総額となります。
参加スロット
昨年王者:1人(Clem)
EWCオンライン韓国予選:2人
EWCオンラインヨーロッパ予選:2人
EWCオンラインアメリカ予選:1人
EWCオンラインアジア予選:1人
GSL:2人
Dreamhack Dallas:4人
Bellum Gens Elite Stara Zagora:1人
EWCオンライングローバル予選:4人
以上が参加する18人の内訳となります。目を引くのはやっぱりまずGSL!昨年のSeason2で終了と思われていたGSLがなんと復活です!(ちらっと噂はありましたが)
さらにDreamhack Dallas、Bellum Gens Elite Stara Zagoraという2つのオフライン大会の開催も決定しています。EWCの開催と合わせて、これは非常に嬉しいニュースとなりました。
大会形式
1.プレイイン:4人のグループをGSL形式で2人が勝ち上がり
2.グループリーグ:8人×2グループがそれぞれダブルエリミネーショントーナメント、それぞれのグループから4人が勝ち上がり
3.ノックアウトステージ:8人がシングルエリミネーショントーナメント
今回は非常にシンプルな形式となりました。
前回大会は正直疑問が残るフォーマットでしたので、今回の形式のほうがずっと良いのではないでしょうか。
プレイインに誰が参加するのかは不明ですが、おそらくEWCオンライングローバル予選の突破者4人が参加するのではないかと思います。
Esports Pro Tourの終了が発表
Blizzardが運営する公式Eスポーツ「WCS」が終了後、2020年から公式Eスポーツ「Esports Pro Tour」を運営してきたESLが、
Esports Pro Tourの終了をアナウンスしました→https://pro.eslgaming.com/tour/sc2/
Esports Pro Tour開催以前も、ESLはSC2 Eスポーツの黎明期から「Intel Extream Masters(IEM)」でSC2との関わりがありましたので、その関わりもここで一旦終了となります。
これは同時に、EWC2025終了後のSC2 Eスポーツが非常に不透明になることも意味しています。
とても残念なニュースですが、5年に及ぶEPT&15年に及ぶIEMでのSC2シーンへの貢献、本当にありがとうございました。
EWC 2025の後は…?
EWC 2025へのSC2の採用がなかなか発表されないことから、ついにSC2 Eスポーツも一区切りなのか…と思われていましたが、とりあえず7月までは延命することが決まりました。
しかし同時にEPTの終了も発表されましたので、今後年間を通した公式Eスポーツサーキットが開催されることは、おそらく無くなりそうです(BlizzardがまたWCSを復活させたりしなければ、ですが)
仮にEWC 2026でまたSC2が採用されることがあったとしても、今年のように1年の3/4は公式イベントが存在しない、という状況になります。
プロプレイヤーからすれば非常に不安な状況になりますので、選手たちがこの大会の終了後、どういう選択をしていくのかは非常に気がかりです。
SC2の後を継ぐと期待されていた次世代RTS達も、とてもその域には達しておらず、また今後達することがあるのかも正直疑問ではあります。
2010年に発売されたこのゲームですが、いかにこのゲームが優れていて、替えが効かないかを思い知らされました。
世界のEスポーツシーンからRTSが消えてしまうのは寂しいので、EWC2026でもSC2が採用されたらいいな…とは思いつつ、
ここまでオンリーワンなゲームであるSC2は、コミュニティの力も非常に強いものですので、綺麗さっぱり消え去ることは間違いなく無いだろうとも思います。
EWC2025が発表される前も、HSCやKung Fu Cup、Pig Fesなどをはじめとした様々なコミュニティベースの大会が開かれ、選手がプレーする機会がありました。
公式Eスポーツシーンが完全に消え去っても、SC2 Eスポーツは細く長く残っていくだろうな、とも感じます。もちろんLWJもその一員です。
その一部として、こんな発表もありました。
RSL Revival発表
https://x.com/ReviveSC2/status/1912868398561923495
ソウルの焼肉店でEPTの終了を嘆くTasteless、Gemini、Ziggy、Stateの4人が、自分たちで大会をやろうと決意する…というムービーで発表された大会が「RSL Revival」です。
SC2の栄光の日々を取り戻そう、SC2を「誰かが」存続させてくれるのを待つのをやめよう、というコンセプトのクラウドファンディングトーナメントで、2025年は2つのシーズンが予定されています。
配信は韓国ソウルのスタジオから行われる予定で、サポート次第ではシーズンが3つになったり、オフラインファイナルが開催されたり、マップコンテストが行われたり、チームイベントが開催されたりするようです。
自分もサポートしたいぞ!という方は、RSLのPatreonサイトからどうぞ→https://www.patreon.com/revivesc2
個人的に、TastelessはそこまでSC2熱は高くないのかな…という印象だったので、少し驚きの発表ではありました。コミュニティの力で、良いイベントになるといいですね。