Proleagueの終了が告知され、5つのKeSPAチームが解散しました。

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詳細

BW時代から14年にも及ぶ歴史を持ち韓国国内、海外問わず多くのスタークラフトファンに愛された「Proleague」の終了が決まりました。
KeSPAの公式声明(韓国語)によると、継続的なチーム数縮小と選手数不足、リーグスポンサーの誘致の困難に加え、
昨年起こったLife選手らの八百長事件の余波もあり、プロリーグを今後開催していくことができなくなったとのことです。
今年のプロリーグ決勝の後、今回で終わりのようなしんみりとしたエンディングが流れたり、KT,CJチームが解散するという噂が既に出ていたこともあり覚悟していたファンも多かったようですが、
考えられる最悪の結果になってしまいました。
また、今年プロリーグに参戦した7つのチームのうちCJ Entus, KT Rolster, SKTelecom T1, MVP, Samsung Galaxyの5チームはプロリーグ終了に伴いSC2部門を解散させることを発表しました。
Afreeca Freecsはまだ対応を保留しているようですが解散の可能性が高いようです。Jin Air GreenwingsのみがこのままSC2部門を維持することを発表しています
韓国SC2シーンにおいてかなりのウェイトを占めるプロリーグの終了は韓国のみならず海外シーンにも大きな影響を与えることになりそうです。

考えられる影響

選手の今後は?

5チームの解散で一気に多くのプレーヤーが無所属になり、今後の安定した生活・練習基盤を失うことになります。
SKT1のMyungsik選手はOverwatchへの以降を発表、soO選手は個人放送をしながら来年のWCS情報を待って今後のことを決めるそうです。Sorry選手は引退するようです。
同じチームでも3様の身の振り方が出てきていますが、基本的にはこの3種類になるでしょう。別ゲームへの転向、待機、引退(→兵役)の3種類です。
KeSPAの声明では来年もKeSPA Cupの拡大や個人リーグ参加のサポートを行っていきたいと述べていますし、GSLも来年も開催したい旨を発表していました。
BlizzardとしてもおそらくWCS Korea地域へのサポートは継続するでしょうから、何らかの形で個人リーグは来年以降も残ると思われます。
ただいくら個人リーグが残っても安定した練習環境やチームからの給料がなければプロゲーマーとしてプレーするのは難しいのも事実ですし、個人リーグが十分な数開催される保証もありません。
Blizzardはまだ2017年のWCSシステムを公開していませんが、その詳細によっては多くのプロプレーヤーが引退・転向してしまうでしょう。
韓国シーンがしっかり維持できるようなシステムが2017年に施行されることを祈るばかりです。

海外シーンへの影響は?

2016年のシステムで韓国シーンと海外シーンは半ば切り離されていたこと、
その中でKeSPA Cupで優勝したNeebを始めとした海外トッププレーヤーが韓国プレーヤーに匹敵する実力をつけてきたこともあり、海外シーンへの影響はそこまで大きくないかと思われます。
ただもちろんある程度の影響は避けられないでしょう。海外プレーヤーにとって参考にできる試合の数が大きく減ってしまうことによる研究精度の低下は考えられますし、
プロリーグ終了で観戦意欲を失った人がそのまま全てのSC2シーンから離れてしまい、海外大会の視聴者数減につながることも十分ありえます。
韓国の人気プレーヤーたちがこぞって引退するとなればSC2E-sportsシーン全体へのダメージになるのは当然ですし、韓国シーンの維持は海外シーンにとってもある程度重要になってくるでしょう。

今後必要なこと

プロリーグの終了はもう決定事項である以上、ここを嘆いても仕方がありません。
解散した5チームにはZest, TY, Dark, Stats, Solar, Dear, herO....多くの人気プレーヤーがいます。彼らがプレーを続けられなくなるのは間違いなく大きな損失です。
彼らが2017年以降もプレーし続けることができるような新しいWCSシステムが今強く求められているといえるのではないでしょうか。
具体的には個人リーグの増加。今年のようにGSL/SSL合わせて4回、KeSPA Cup一回ではチームを失ったプレーヤーたちが全力で挑むには少し厳しい大会数だと思います。
海外大会へのリージョンロックの廃止も考える必要があるかもしれません。海外基盤の確立のために導入されたリージョンロックですが、
韓国シーンが危機に陥っている以上、海外大会からの締め出しは致命傷になる可能性もあります。海外シーンの確立ももちろん必須なので難しい問題なのは確かでしょう。

多くの韓国プロプレーヤーは不安な毎日を送っていると思います。この状況ではこの後行われるGlobal Finalでも十分な力を出しきれないかもしれません。
彼らが安心してプレーを続けられるような新しい情報が待たれますね。