19/1/22 パッチ4.8.2でバランスアップデートが適用されました。

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Summary

  • https://starcraft2.com/en-us/news/22871519
  • 先日公開されたCommunity Updateの内容がそのまま実装されています。
  • 新シーズンも開始されています。
  • Google Deepmindのお披露目も近日行われます!

バランスアップデート

テラン

Cyclone

4.8パッチであるべき姿に戻ったCyclone。水を得た魚のように様々なマッチアップで活躍しており、特にTvZにおいての強さが指摘されていますが、ザーグ側の対策もまだ発展中のため、まだ様子を見たいとのこと。
今回の調整はMag-Field Accelerator.pngMag-Field Acceleratorがアーリーゲーム、特にTvPのプロキシオールインなどで用いられる際に発揮するパワーを軽減させたい意図があるようです。

Thor

  • High Impact Payload.jpgHigh Impact Payload時の対空射程:10→11に増加。

Tempestの強化もあり、TvPのレイトゲームはプロトス有利であるというフィードバックが来ているとのこと。
これに対しThorの対空攻撃を強化することで、射程アップLiberatorBattlecruiserなど、テランがレイトゲームテックに行きやすくしたいようですね。
加えてTvTにおけるエアアドバンテージの重要性を下げたい意図もあるようです。エアを取ったほうがLiberatorSiege Tankを削ることができるのが現状ですので、それに対するカウンターになってほしいわけですね。
もちろんTvZのvs Brood Lordにも影響を与えるでしょう。Brood Lordに射程で1勝てるようになりますので、メック時にBrood Lordを揃えられた時でも対抗できるようになるかもしれません。
射程増加はゲームバランスに大きな影響を与えがちですので、この変更には注視していきたいとのことです。

Battlecruiser

移動しながら攻撃できるようになったことで、キャピタルシップの落ちこぼれの汚名を返上し大活躍中のBattlecruiserさん。
まっすぐ行ってアーリーゲームからハラスに使ってよし、貯めてレイトゲームに使ってよしと言うことなしですが、
特にTvZで即Battlecruiserからワープ即ヤマトキャノンでQueenを落としたあとに暴れまわるのはやりすぎだと判断され、今回の研究時間増加になりました。
Cyclone同様対策が随時研究されている状況なので、今回はこの調整で様子を見たいようですね。といってもかなり大きな変更な気がしますが…

ザーグ

Infestor

  • Fungal Growth.pngFungal Growthのツールチップがアップデート(移動阻害効果について)

Ultralisk

4.8パッチから実装されたUltraliskさんのオフクリープでの移動速度増加研究ですが、今ひとつ大きなインパクトは無く、そんなのあったんだくらいに思っている人も多いのではないでしょうか。
もっと輝いてほしいということで、効果倍増の調整となりました。これにより、スティムを打ったMarine/Marauderよりもオフクリープの移動速度が早くなります。より追いつきやすくなりますね。

Nydus Network/Nydus Worm

4.8パッチで生産コストが減少し、出現時の無敵効果が無くなったNydus Worm
もっとハラスツールとして使ってほしかったというのが開発チームの意図だと思いますが、QueenTransfusion.pngTransfusionのナーフもあり、結局オールインにもハラスにもあまり使われなくなってしまいました。
どげんかせんといかんということで、体力を増加することで落ちにくくしつつ、アーマーを減らすことで多くのユニットに殴られた時のダメージを増加させています。
加えてロード・アンロード時間を減少させ、瞬間移動ツールとしてのNydus Wormの使用を促進したいようですね。

プロトス

Adept

  • Gatewayにおける生産時間:27秒→30秒に増加。(Warp Gateにおけるクールダウンは変わらず)

4.0パッチのChrono Boost.pngChrono Boostの変更以降、テランは1体目のAdeptに長く苦しめられて来ました。4.8パッチでのCycloneの仕様変更もあり、TvPにおいてテランが最序盤で躓いてしまう要因の一つだったのですが、
Gatewayで生産した時の生産時間を少し伸ばしてテランがより安全にセカンドベースを坂下に確保できるようにしつつ、Warp Gate以降に影響を及ぼさないようにしたいようですね。

Cybernetics Core

Warp Gate.pngWarp Gateの研究時間:114秒→100秒に減少。 2011年5月にInca vs NesteaのGSL決勝直前にWarp Gateの研究時間が(当時のBlizzard Timeで)20秒伸び、困ったIncaさんが4連続DTエキスパンドを行い4連敗したあの事件を覚えているスタクラ勢ももう少ないかと思いますが、
それ以来初めてWarp Gateの研究時間に調整が入りそうです。
この調整には各マッチアップごとに理由がありますが、先日のOracleに適用しようとしたOracleのDPSが意図より高くなっているバグの修正(バランスを考慮して一旦差し戻し)もその一因となっているように思います。
PvTではプロトスの序盤の攻撃手段はWarp Gate以外に依るものも大きいため、この変更が与える影響はそこまで大きくないという見解です。新しい何かが生まれる可能性は当然ありますが・・・。
PvZがおそらくこの変更の最大の目的かと思いますが、Gatewayユニットが今までより早く出てくることで、今Oracleが果たしている防衛面の役割をGatewayユニットが代わりに担ってくれることを期待しているようです。
Oracleのバグが修正されてDPSが落ちたときに一番危惧されているのがザーグの攻撃に対する防衛ですので、Oracleのバグが治った後、そこを補うための変更になるのではないでしょうか。
ただし、今回の調整の影響を測るため、Oracleバグはまだ修正しないとも述べられています。
PvPでは一般的にStargateオープニングに強いと言われるGatewayユニットによるプッシュを促進し、Stargateスタートにリスクを増やしたい意図ですね。
しかしずいぶん思い切った所にメスを入れるなという印象です。Incaさん、見てますか?

Stalker

  • Blink.pngBlinkの研究コスト:Minerals.gif150/Vespene-terran.gif150→Minerals.gif100/Vespene-terran.gif100に減少。

開発チームはPvZにおけるRobotics Bayユニットの活躍をもっと見たいようですが、現状そこまで見られる状況ではありません。
Robotics Bayユニットと相性の良いブリンクStalkerを出しやすくすることで、Robotics Bayユニットの活躍を促進したい狙いです。
加えて、PvPではStargateスタートにカウンターしやすくなるという面も持ちます。開発チームはよっぽどStargateスタートをなんとかしたがっているように見受けられますね。

Robotics Facility

  • 生産コスト:Minerals.gif200/Vespene-terran.gif100→Minerals.gif150/Vespene-terran.gif100に減少。

大規模パッチの実装前に一度テストされたこの変更。前述したRobotics BayユニットをもっとPvZで活躍させたい意図から提案されたこの変更ですが、
ただImmortalがもっと使われるだけになりそうであること、キャノンラッシュからのプロキシロボImmortalも増えそうであることからキャンセルになりました。
しかし開発チームはこの変更をやはり適用したいようです。次に紹介するImmortalの変更とセットですね。

Immortal

  • 生産コスト:Minerals.gif250/Vespene-terran.gif100→Minerals.gif275/Vespene-terran.gif100に増加。

上記のRobotics Facilityのコスト減少とセットになっているのがこの調整。
Robotics Facilityのコスト減少でRobotics Bayに行きやすくしつつ、Immortal祭りにならないようにするためということですね。

Observer

  • 移動速度:2.64→3.01に増加。
  • Gravitic Boosters.pngGravitic Boostersの移動速度増加:1.31→1.51に増加。

これもまたPvPにおけるStargateスタート一強状態を是正するための変更です。Stargateユニットに偵察能力で負けないように、という変更ですね。
もちろん、さんざん述べているRobotics Bayユニット活躍のための変更という意図もありそうです。

Oracle

  • Light属性を削除。
  • Armored属性を追加。

LightよりArmoredのほうが脆い不思議なゲームStarCraft2ですが、まさにその意図で今回も属性変更が使われそうです。
PvPにおいてPhoenixスタートしなかった時の敵のOracleは非常に脅威であることもお互いがStargateスタートを強いられる一因だと開発チームは捉えており、
この変更によりOracleを少数のStalkerで守りやすくなり、他のテックにも行きやすくなるだろうと述べています。
PvTにこの変更がどういう影響を及ぼすかも注視していきたいとのことです。VikingにはArmoredボーナスがありますので、おそらくそれ絡みでしょうね。
Warp Gate研究の所でも言いましたが、OracleのDPSが意図より高くなっているバグはこの調整では修正しないと明言されています。

Tempest

  • 移動速度:3.5→3.15に減少。
  • 加速度:2.8→2.1に減少。

PvTのレイトゲームにおいてプロトスが有利になっている一因がTempestの移動力だというフィードバックが来ているようで、この変更になっています。
今回合わせてThorの調整も入りますので、遅くなったTempestとのマッチアップがどうなるかを注視していきたいようです。

その他の変更

新シーズン開始

2019 Season1が開始されています。新しいマッププールは以下の通りです。

加えて、トーナメント勝者が獲得できる新しいトロフィートップも追加されています。

WCS Gameheart

大会配信時などに使用され、観戦者が生産中のユニットやハラスによるワーカーロストなど様々な情報を追加で見ることができる「WCS Gameheart」MOD。
このMODに以下の機能が追加されています。

  • プレーヤーがスキンを使用している場合、そのスキンはプレーヤー2人には見えず、オブザーバーにのみ見えるようになる。

公式大会では公平性の問題からスキンの使用が禁止されることも多いのですが、この機能があれば公式大会でもスキンがお披露目できるかもしれませんね。

バグ修正

今回も多くのバグ修正が行われていますが、バランスにも影響しかねないバグ修正を紹介します。

  • Battlecruiserがワーカーよりも対空防衛施設を優先して攻撃するようになる。

Spore Crawlerがミネラルラインに建っているのに自動でワーカーを攻撃するのは不思議だと思っていたのですが、やはりバグだったのですね。
これでBattlecruiserによるハラス能力は大きく下がることになりそうです。少なくともマイクロが必要になります。

  • Hatcheryが破壊された後、EggがHatcheryの再建を妨げることがなくなる。

ザーグからするとイラッとする要素だったかと思います。治ったのであればちょっとだけQOL上昇ですね。

DeepmindのAIお披露目

2016年のBlizzconにおいて、Google子会社のDeepmind社のAIがStarCraft2に取り組むことが公表されてからすでに2年以上。
たまーに小さな情報が出てきてはいましたが、大きな情報はなかなか出てこず、あれどうなったんだろうと思っていた方も多いのではないでしょうか。
情報が出てこないながらも、着々と研究は進んでいたようです。
1/24(木)の18:00 GMT(日本時間で1/25(金)の午前3時)から、DeepmindのAIによるStarCraft2のデモンストレーションが行われることになりました!

Blizzardの告知ページはこちら→https://starcraft2.com/en-us/news/22871520?linkId=100000004774117

配信は以下の2つのチャンネルで行われます。

果たしてどんな「成果」が出てくるのか、どのレベルにまで達しているのか、とても楽しみですね。ちょっとキツイ時間ではありますが、ぜひ見てみましょう!